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■ 新婚旅行「エンパイアステート」 1/29

--マンハッタンといえば、自由の女神の他にもう一つどうしても行っておきたかった所があった。それがここ。エンパイアステート・ビルディング。今は世界一ではないものの背の高いビルで、映画「Sleepless in Seattle〜めぐり逢えたら〜」のラストシーンの舞台にもなっている。そのエンパイアステートの屋上にある展望台から、マンハッタンを一望したかったのだ。

--ホテルからは少し離れた所にあったので、地下鉄で近くまで行って歩いてビルへと入っていった。例のごとく午前中の早い時間から出かけたのだが、それは大正解だった。入ってすぐの所から長い列を作れるように空間がしきられている。「混んだら凄いんだね」と思いつつ、まだ混んでないので素通りしてエレベーターへ。1階から一気に80階まで昇るエレベーターに乗り、そこから更に86階へ。外へ出るとそこはもうマンハッタンを一望するバルコニーだった。

--展望台のバルコニーからは360度すべての視界を見晴らすことができたのだが、「わー!」と感動すると同時に「さ、さ、寒ーい!」と驚く。高い分だけ下界より気温も低いのだろうが、それ以上に風が強くて身が引き締まる。耳がちぎれそうな風の冷たさに震えて妻はすぐに室内へ退散。僕は写真を撮りたかったので風に負けずに撮影してまわった。空から見ると、狭い空間にひしめき合うようマンハッタンの様子がよくわかる。ずーっと遠くに自由の女神も見えたが、容姿までは確認できないほど小さい。

--バルコニーをあちこちまわっているうちに眼下にエンパイアステートビルの影を見つけた。高いビル群に影を落とすエンパイアは、さらに高いビルであることを改めて感じた。

--夜には様々にライトアップされるエンパイアステート。僕らがマンハッタンにいる間は、ホワイト系の単色に彩られていた。夕暮れの喧噪の人ごみに揉まれながら、少し立ち止まってその雄姿を見上げた。

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このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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