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・台風のたびに思うことがある。どうしてこんな変な色に空が染まるのだろう?と。赤いような紫のような変な色。何かが起きる予兆のような怪しい色。どこかノスタルジックな不思議な色。どこかで見たような世界なんだけど、どこだったっけ? しばらく頭をひねってみたらようやく思い出した。そうだあれだ。あの世界だ。小さい頃、雑誌の付録についていたセロファンのメガネ。仮面舞踏会のような怪しいメガネ。あれをかけた時の世界と似ている。もし嵐の前の夕焼けが見たいという人がいたら、セロファンのメガネで世界をのぞくといい。きっと、そんな感じさ。(名瀬湾)

このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美記録→『奄美/365』の1ページです。
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