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■ 初日の出

-- 2004年1月1日朝6時11分。4重にセットした携帯のアラームを全て突破し、私はまだ床の中だった。もう少しだけ、もう少しだけ。。そうやって5時40分45分50分55分のアラームは乗り越えられた。初日の出絶望的な状況である。そこに最後のラッキーチャンスが訪れた。毎朝6時11分に届く天気予報メール。そのメールの着信音が私を眠りから覚ましてくれた。慌てて仕度をし家を出る。今年は家族4人で奄美北部へと向かった。空はもうすっかり白んできている。龍郷の手広に到着したのは日の出時刻ギリギリの時だった。あいにく水平線の上にはうっすらと雲がかかっている。祈りながら太陽を待ったが、なかなか現れてはくれなかった。「今年はダメかな」とまわりの人が次々と帰っていく。だが、辛抱強く待っていると水平線の上の雲の切れ間から太陽が顔をのぞかせてくれた。思わず「今年もよろしくお願いします」と祈った。丸い大きな朝日は拝めなかったが、海面を照らした朝日の色はとても美しかった。太陽さん、今年もまた奄美をたくさん照らしてください。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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