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■ 一滴の重み

-- 春の雨滴が植物界の隆盛を支える。ヒトに流れる赤き血のように、植物の体を透明な水が流れていく。足下に咲いた小さな草花。青く可愛い花をつけるキュウリグサには、しずくの一滴さえも重いようだ。いつもは天に向かって可愛い花を並べているのが、雨の日の様子はまるで釣り竿。大きな魚でもかかったのか、グイーンとしなっている。かかった獲物は春の恵み。命の水を浴びる喜び。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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