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■ 夕陽の中で波遊び

-- 久しぶりに大浜に夕陽を見にいった。もうやがて・・という時間ギリギリに坂道を登り終えると、山の向こうに色付いた太陽の姿が見えホッとした。今日は上から見ようか下から見ようか。とりあえず、と上の駐車場に入ってみた。いい眺めだ。でも、陽が沈むまでもうちょっと時間がありそう。浜辺でひと遊びできるかもしれない。そう思ってまた車に乗り、下の駐車場へと向かった。下に着くと、浜辺は夕陽を眺める人と波うちぎわで遊ぶ人の声でにぎやかだった。太陽に向けてカメラを構えると、波うちぎわに3人並んだ子供の姿が目に入った。女の子ふたりと男の子ひとり。スカートをまくりあげ、服に水がかからないようにして波を待つ。たとえ大きな波が押し寄せても逃げてはいけない。波が足を洗い、ギリギリの高さに迫っても我慢する。「水がかかる!」そんなスリルを味わうのが、この遊びの最大の楽しみなのだ。大きい波が押し寄せる度に、体をピーンと伸ばして硬直する3人。その様子を楽しみながら太陽は雲の向こうへ沈んでいった。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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