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■ カメの泳ぐ浜

-- ここは、ヤドリ浜。奄美の南のはしっこに位置する浜辺。大島海峡の外れに面しており、ちょいと泳ぎ出せばサンゴの森に入ってゆける。左の岬は大島本島の外れ。右に見える岬は対岸の加計呂麻島の外れ。ヤドリ浜は、海に向かって左手に海水浴場があり、右手にはホテルがある。泳いだり浜辺で遊んだりと、人の姿が多いのは左手の方。海岸の右側には人が少ないが、今日は誰もいなかった。でも、誰もいないはずの海に時おり人影が見える。「今誰かいたような・・」と思って海を見渡すのだが、すでに影は消えている。「おかしいな?」と思いジッと注意しながら見つめていると、影はまた海面に浮かびあがってきた。「なんだ、カメか」。誰もいないからか、浜のすぐ近くで泳ぐ数匹のカメ。代わる代わる頭を海上に出し、息つぎをしてはまた潜っていく。左の浜辺ではヒトたちが泳ぎ、右の浜辺ではカメたちが泳ぐ。住みわけをしているようで面白かった。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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