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■ いよいよ明日、船が来る。

-- 鹿児島から物資を運んでくる船が最後に訪れたのは、26日の朝。それから数えて6日間、補給物資はやってきていない。普段は都会で生活するのと変わらないくらい便利な島なのだが、台風で船が止まると「ああ、島なんだな」と思う。陸でつながっていればこういうことは無いのだが、生活物資を運んでくるのは主に船。海でつながっている島だからこそ、たとえ台風が直撃せずに近くを通るだけだったとしても、波が立てばおさまるまで船はやってこないのだ。今回はお盆と重なったこともあり、船が来る直前の8月31日は色んな物がスーパーから消えていた。牛乳や乳製品はもとより、菓子パン、野菜、肉、加工食品、そして豆腐の棚までもがスッカラカンになっていた。「なんにもないなんにもないまったくなんにもない・・」と思わず口ずさんでしまう。CMで聞いたことのある曲が耳に残っていたようだ。あれは、スガシカオの声だったかな。それはさておき、いよいよ明朝は待ちに待った船がやってくる。余分に買った2リットルの牛乳はすでになくなってしまった。久しぶりに飲む牛乳だから、できれば濃厚で味わい深いものを選びたい。4.2クラスの濃いミルクはちゃんと積まれているだろうか。きっと今頃トカラ列島付近を走ってるだろう船に思いをはせる。そうだ、明日は本屋にも足を運ばなければ。雑誌や漫画も明日はドッサリ届くはず。楽しみを胸に今夜は眠りにつこう。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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