+
■ 海をたたく雨つぶ

-- ほとんど音のない海の中に、サーッとノイズらしき音が響いてきた。何?。不思議に思って顔をあげると、煙のように白く幕をはった雨の姿が見えた。通り雨か。水面ではピチョンピチョンと水が跳ねている。潜って見上げると波紋がパーッと広がっていた。台風のせいで、9月に入ってまだ数えるくらいしか泳いでいない。8月は少し前のことなのに、随分遠くのことのように海が寒く感じる。水も少し冷たいが、一番の原因は「風」。風はもしかして暦が読めるのかもしれない。8が9に変わっただけで、こんなにも涼しい風をすぐに吹かせることができるのだから。今日はウェット素材の上着を着て泳いだが、長時間海につかっているとそれなりに体は冷えた。水が冷たかったからか体力の消耗が激しくて、ウトウトしながら家路につき、帰り付くとそのまま眠ってしまった。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
※写真等すべての無断利用を禁止します。写真の貸出についてはメールにてお問い合わせください。
メインホームページ→