■ 茶畑の朝
-- 鹿児島の知覧に親戚が住んでいる。家を建てたと聞いたので、そこを初めて訪ねた。家の回りには茶畑が広がっており、霜をとるための扇風機が並んでいた。よくCMで「知覧茶園の深蒸し茶〜」と耳にしたことがある。朝もやがかかった姿はきれいだろうなぁと思っていたら、翌朝そういう風景に出会えた。列を為すように並んだ茶の木。葉には水滴が散らばり、とてもみずみずしい。遠くの風景は朝もやに少しかすみ、電信柱のように背の高い扇風機が立ち並ぶ。山の向こうの雲は朝日に赤く輝いていた。茶畑の朝。ひんやりとした清々しい1日の始まりだった。