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■ 秋を彩るソテツの実り 

-- 今年もたわわに実ったナリ。「ナリ」とは、そてつの実のこと。この実で作った味噌やお粥もあるから島を訪れたらぜひ食してほしい。思い返してみれば、ソテツの花が咲いたのは6月(奄美/365の6月を参照)。その6月から長い時間をかけて、雌花はゆっくりとナリを育ててきた。ナリが大きくなるにつれ、小さかった雌花も今では出産前の妊婦さんのように大きくふくらんでいる。まだチラチラと実が見えかくれする程度のものが多かったが、写真のソテツはすでにはちきれそうな状態だった。やがて実はこぼれ、かろうじて残ったものも新しい葉によって地べたに落とされる。雌花を引き裂くように中心から伸びてくる葉を見ると、「うまくできてるもんだな」と感心する。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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