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■ 朝の港(みなと)

-- 久々に朝の船にお迎えに出かけた。もう冬だなぁと思ったのは外の暗さ。夜明けの気配がまったくしない。真っ暗な闇の中に船の光が煌々と燃えていた。時刻は朝の5時半。今日は船が少し遅れたようだ。たまたま瀬戸内町の親戚の家にいたので、3時に起きていったん名瀬の家へと戻り、5時に港へと向かった。昔なら考えつかないが、瀬戸内と名瀬の距離は今や1時間。ずいぶん短くなったなぁと思いながら車を走らせた。船の入港が遅れたために、「写真でも撮ろうか」と思ったわけだが、撮っているとなかなか面白かった。港に接岸しようと船が近付くにつれて、その巨体が目の前に大きく迫ってきた。オレンジがかったゴージャスな灯りの中に浮かび上がる船体。接岸にむけて港では忙しく人が動いている。まだ皆は布団の中で夢を見ている時間、港には修羅場のような慌ただしさが訪れていた。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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