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■ 船で待つ夜明け

-- 年末の鹿児島へ旅立ってみた。学校の冬休みや連休と重なる前に、混雑を避けて船に乗り込んだ。すると座席の指定すら無し。あまりに空いているので、「好きなところで寝てよい」ということなのだろう。部屋に入ると皆それぞれに散らばって陣をはっていた。僕も空いている隅を選んで荷物を置いた。夕御飯は済ませてきたので、とにかく眠ることにした。冬の海は揺れることが多い。案の定、名瀬湾を出ると大きな揺れが脳をゆすってきた。船酔いする前に眠れますように・・。いつの間にか眠っていて、目が覚めると朝の5時だった。夏ならば、甲板に出るとちょうど夜明けに出会える時間。でも今は冬。冬の夜明けはまだまだ先だ。もう一眠りすることにした・・。再び目覚めると6時半。カーテンを開いて外を見ると夜が明け始めていた。外はきっと寒いだろう。余計に服を着込み、ホットコーヒーを買い、重たいトビラを開いて甲板に出た。

-- 年末鹿児島ツアー ■・・>NeXT


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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