■ 満開へむけて・・ 1/28
-- 今年は花の開きが遅かったせいもあり、開花前の緋寒桜をよくよく観察する機会にめぐまれた。まだ花の気配すらない時には、枝に付いた小さな花芽に心細ささえ感じたが、それから1週間もすると多くの木々の花芽が見事にふくらんでいた。「うわーこんなにもふくらむのか」と感動したほどだ。ぷっくりとふくらんだ花芽は遠くから見るとまるで実のようで、緋寒桜の木がたくさんの丸い実を付けているように見えた。「え?白い実?」と近付くとそれは花芽で、さらにその花芽が成長すると、中から艶やかなピンク色を身にまとったツボミがたくさんとび出してくる。一つの花芽からは数個のツボミが現れ、それらがさらに花を開いていく。寂しかった枝先に桃色の彩りが広がっていく。