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■ 網ノ子峠より  3/17

--奄美南部の瀬戸内町へ向かう時、最後に越える大きな山が網ノ子峠。島を南北に貫く国道58号線には多くのトンネルができ、山深い奄美を名実ともに貫通している。最後に残った網ノ子峠も、現在着々とトンネル整備が進んでいるので、名瀬〜瀬戸内間が峠を越えずに結ばれる日もいずれやってくることだろう。その最後に残った網ノ子峠を登りきると、目に瀬戸内町の海と山が飛び込んでくる。すぐ下の海は伊須湾で、突き出た岬がちょうどホノホシ海岸のあたり。さらに海の向こうに見えるのが加計呂麻島の安脚場あたりだ。雲が雨を降らせながら流れていく様を見ていると、天の上に住んでいるかのような気分になった。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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