■ 日本の春 4/16
--日本の春といえば桜。奄美では春は新緑の季節だが、九州から北の一般的な日本列島では春は桜の季節である。奄美の桜は濃い桃色で言わば衝撃的な色をしているが、日本の桜はやわらかい薄ピンクをしている。最も有名なのはソメイヨシノ。江戸時代末期に作られた桜で、今では日本の多くの土地に植えられている。エドヒガンとオオシマザクラをかけ合わせ、染井村から吉野桜として売り出されたというソメイヨシノ。ブワッと咲く花がとても見事で心くすぐる。
--今回は鹿児島で久しぶりに本土の桜を目にしたが、咲き誇る姿に感動をおぼえた。でも、その花の色に物足りなさを感じたのは、僕が奄美の桜である緋寒桜に心から慣れてしまったからだろうか。ましかし色はどうあれ、この時期に咲くことが桜が日本の花となった勝因だろうなとつくづく思った。