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■ 舞い散る花  4/17

--鹿児島に着いた日。運がいいことに、その日がちょうどソメイヨシノは満開の頃だった。青々と晴れ渡った空のもとで、満開の桜を楽しんだ。でも人が多くてゆっくり見たり写真を撮ったりはできないなと思った。奄美という環境は恵まれてるなと感じた。

--その翌日。空はたちまち雲に覆われ、雨が降った。そして北から風が吹き、予想外にとても寒くなった。

--青空のもとで桜を愛でた日から2日後。桜はいっせいに散りはじめていた。はらはらと舞い散る桜。ゆっくり揺れながら落ちていく桜の花びらは、まるで空気抵抗を計算して形作られたように見えない空気をいっぱいに受け止めながら、ゆられゆられて舞い散っていった。

--旅先ということもあり手持ちのレンズは50mmの1本だけ。このレンズで舞い散る桜をどう撮ろう。そうして頭に描いたイメージとぴったり重なった風景がこれだった。ゆらりゆられて舞い散る桜の、その1枚の花びらにスポットを当てたかった。

   花見ツアー ■ ■ ■ 2005   
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このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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