■ 白の一群 6/14

--今日は雨だ。なんだか急に梅雨らしくなってきた。雨の日には雨の写真。今日はそんな気分にはなれなかったので、昨日の夏日風景からひとつ。

--高台から眺めただけで通り過ぎようと思っていた大浜へ、僕を導いたのはこのベニアジサシだった。深海色がサンゴ礁色へと変わる辺りを、白い一群がいせいよく飛び回っていた。高台から見ても次々に海へとダイブする様子がわかる。きっとあそこには魚の群れがいるんだろう。そう思いながらしばらく眺めていた。だが、さすがに大浜へと下る道の途中からは遠く、近くで見たくて下へと走った。

--浜辺横の駐車場に車を止めると、カメラバックを握りしめて猛ダッシュ。アジサシに一番近い砂浜までたどりつくやいなや、息を切らせながらレンズを構え呼吸を飲み込んだ。レンズの向こうでは白の一群が海に向かって突撃を繰り返していた。

--壮絶なお食事タイムが終わると、白の一群はそろって岩場で体を休めた。そして寄せては返す波がある時強く岩場を叩いたら、白波にせきたてられるようにいっせいに弾け、飛んでいった。

--海を舞い空を舞い、やがてアジサシは視界の彼方へと消えていった。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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