■ 夜の花 6/18

--昼間、庭のヤコウカにツボミが付いているのを見つけた。真夜中に見にいくと、雨に揺れる白い花が目に入り、強い香りがブワッと鼻に飛び込んできた。ヤコウカ、夜香花、夜香木、ヤコウボク、ヤンゴバナ、ジョロバナ、女郎花。いろいろと呼び名がある夜の花「夜香花」。この星形の花たちは明け方には散ってしまい、昼間は花の姿を匂わせもしない。そんな真昼の味もそっけもない木が、夜になったとたんに変身する。ツボミたちがいっせいに花開き、夜の闇にゆらゆらと白い色取りを浮かべ、そして強く香るのだ。夜香花が咲き始めるといよいよ梅雨も終盤である。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
※写真等すべての無断利用を禁止します。写真の貸出についてはメールにてお問い合わせください。
メインホームページ→