■ 赤い海 6/19

--終盤になって一気に梅雨らしくなった奄美は今日も雨である。結局この週末は太陽が顔を出すことはなかった。先週の火曜日から降り続いている雨はいよいよ1週間を迎えようとしている。

--今日はあまりの大雨に飛行機も欠航するほどだった。出る便もあれば出ない便もあったので、雲の状況が絶え間なく変化していたのだろう。奄美空港には欠航便から弾きだされた人々がキャンセル待ちをしていた。シーズン前とはいえ週末の欠航便は影響が大きい。

--見送りで空港へ向かう途中に眺める海は、いたるところで濁った色をしていた。ミルクティーのような淡い色はまだいい方で、川の近くではこってりと煮詰まった赤い色があふれていた。川の水と海の水が色でわけられ、鮮やかなほどの境界線を描いていた。例年の梅雨明けまであと10日。雨音をかきわけて蝉の声が響くようになったが、夏は近いようでまだ先の気がする。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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