--夏の近付きと梅雨の終わりを知らせるように、近所でハマユウが白い花をひろげていた。つぼみからとりだしたふさをひとつひとつ散らして、花びらが雨にゆれている。空からたえまなく落ちてくる雨は、水の玉となってハマユウに宿り、か細い茎や花びらのいたるところで小さな映写機を並べた。ある茎のある通りでは、競い合うように皆がそろってハマユウの姿を映し出していた。
このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。 ※写真等すべての無断利用を禁止します。写真の貸出についてはメールにてお問い合わせください。 メインホームページ→