■ なに? 6/23

--梅雨明けか!と思いきや一転して雨の今日。久しぶりの乾いたアスファルトもしっとりと黒く濡れていた。時おり弱くなる雨足の雨の間をぬってチビの散歩にでかける。チビとは愛犬のこと。よくできた賢い犬で、言葉もわかるし無茶もしない。よってヒモなし放任散歩ができる。僕が何かに夢中になってもチビはチビでそこらで遊んでてくれるから、お散歩タイムは僕の観察タイムともなる。今日も雨粒の中でいろんな虫を見つけたが、主役級のインパクトがあったのはこのカマキリ。よって本日の写真に決定した。

--草むらの中に「お、カマキリだ」とその姿を発見した時から、こいつは全く動くことがなかった。草むらに隠れてるわけでもなく、葉の上で臨戦態勢のようなポーズをとってジッとしている。上から覗いても顔が全然見えなかったので、がんばって横からカメラを入れてみた。するとふいに顔だけ動かしてカマキリがこっちを見るではないか。ポーズはそのままで、「なに?今忙しいんだけど」とでも言いたげに。本当に忙しそうだったから、すいませんと心でつぶやいてちょっとだけ写真を撮らせてもらった。迷惑そうにしている顔とは対照的に、触覚に付いた小さな水玉がとても可愛らしかった。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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