■ 金作原とキノボリトカゲ 6/28

--普段めったに金作原に行くことはないのですが、仕事の関係で久しぶりに訪れました。どんな状況でも絵になる写真が撮れる金作原は、とてもロケーションに優れた所。それに頼って訪ねてみたのですが、到着してびっくり。変わってる。もの凄く変わってる。僕は完全に「どこここ?」状態でした。以前から行く度に「うっそう度」が増していると感じていたのですが、いやはやしばらく見ないうちによくぞこんなにも成長したものよ。植物の力に気迫すら感じました。

--嬉しい誤算のおかげで、観光雑誌でよく見るようなカットは撮れませんでしたが、林道がケモノ道に近付いてきている状況に心は躍りました。両脇から押し寄せる植物たちの圧迫感。広過ぎると感じていた道幅が、歩くのにほどよい狭さになっていました。このまま成長していって欲しいものです。

--そして今日は嬉しい出会いもありました。背の高いヒカゲヘゴを見上げて撮影していると、パタッと後ろで物音が。振り返るとそこにキノボリトカゲがいたのです。足下にはキノボリトカゲ、見上げるとヒカゲヘゴ。さらに幸いなことに、カメラに付けていたのは最も広々と写すことができる魚眼レンズでした。気持ちははやるけど動作はゆっくりと。林道の真ん中でポーズを決めるように止まってくれている彼を驚かさないようにそうっと近付き、「ありがとう」と心でつぶやいてシャッターを切りました。

--その後、キノボリトカゲは茂みへと移動していったのですが、地面の上では全体的に茶色だったのが、シダの葉に登ると緑の模様が浮き出ていました。カメレオンのように変身するとは聞いていたけど、実際に目にしたのは初めて。色変わりした姿は鮮やかでまた素敵でした。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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