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■ 大きな陽 7/14

--大熊(だいくま)から坂をのぼり、下って有良(あった)。そして芦花部(あしけぶ)、秋名(あきな)、嘉渡(かど)と過ぎたところで海が夕焼け前の金色に染まっていた。ハッと息をのみ車を止める。その色も太陽が雲に隠れると消えてしまったが、雲と水平線のすき間に横当島(よこあてじま)の姿がうっすらと見えたので、もしかしたら?と淡い期待を抱いて夕日を待った。するとやがて太陽は雲の下からゆっくりと顔をだし、辺りに何とも言えない甘い色彩で染めあげえた。感動を心だけでとどめることができず、静かに小さい声ではあったが「うわぁ」とためいきまじりに言葉がもれた。大きな大きな夕日が水平線へ沈んでいった。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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