■ グッドモーニング!奄美 7/27
=「朝凪の光景」=
--夏の朝は、夜明けからの展開が早い。なにより太陽が見えてからの気温の上昇は半端じゃ無い。涼しくて心地よいモーニングタイムはあっという間に終了し、ジト−ッと汗が肌にまとわりついてくる。太陽光線の威力を痛感する瞬間だ。この気温の上昇に比べると、風景の移り変わりはまだゆっくりとしている。昇ったばかりの太陽の光がどんなに強烈であろうと、海の中まで貫くような真昼の輝きにはほど遠い。朝は朝なりにそれなりの謙虚さを見せる。朝日を浴びて浮かび上がる雲はほんのりと赤く、海の色からはまだ夜の冷たさが抜けきれていない。動きが止まったような風景の中で、太洋の寄せ返しだけがサンゴ礁のたもとで頭を持ちげていた。