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■ サンゴ礁がつくる「さざ波」 8/1

--台風がやってこようとしている。台風9号。現在、太平洋を南西諸島へ向けて北上中だ。今年は今のところ奄美に寄っていく台風はまだない。よく「デイゴが満開の年は台風に当たる」と言う。逆も然りなら「デイゴが咲かなかったら台風に当たらない」となるのだろうか。ちなみに去年はデイゴが咲き乱れ、台風の到来も被害もとても多かった。そして今年はほとんどデイゴが咲かなかった。こんなこともあるものかと驚いたものだ。例年ならすでに1、2個寄っていてもいい台風。今年はまだだ。さて、今度の台風9号はどうなるだろうか。

--写真は、先日奄美の横を通っていった台風7号の時の様子。強風域にかかるかかからないかのラインだったが、太平洋側の海岸にはうねりが押し寄せていた。うねりは沖のサンゴ礁にぶつかり、人の背丈よりも高く持ち上がっては次々と崩れていた。そうして浜辺に寄せる頃には、さざ波になっているのだ。海の地形は場所によって様々。サンゴ礁が波を打ち消してくれる浜もあれば、岩礁がないために浜辺まで大きな波が寄せるところもある。サンゴ礁が波を砕いてくれる力がどれほどのものなのか、それは神ノ子の岬に立って右と左の海を見比べてみればよくわかる。左側の眺めはご覧の通り。右側の手広の海には、荒波が猛り狂ったように打ち寄せていた。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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