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■ 夏、土盛、ボディボード 8/12

--南で強い風が吹いているのか、奄美の南東側の海岸では大きな波がたっていた。直接の影響はないが、熱帯低気圧から発達した台風10号も関係しているのかもしれない。

--島であり、そして複雑に入り組んだ奄美は、様々な方角に向いた海岸がある。夏は南風がよく吹き、南から風が吹いてくれば南向きの海岸を中心に海が荒れてくるものだが、島な奄美だから右の海が荒れたなら左の海へ。太平洋が荒れたなら東シナ海を訪れればいい。また、太平洋側でも北に面した海岸も比較的穏やかだ。その代表が土盛海岸。土盛は太平洋に面しているが、ちょうどうまいぐあいに入り江が真北を向いている。おかげで用安や土浜が白波でけぶっていても、青々と静かな眺めが広がる。今日がまさにそうだった。駐車場近くの客が最も多い付近は、入り江の一番深いところでもあるため波はほぼ無し。辺りは、ゆっくりくつろぐ人々であふれていた。

--台風が接近しない限り夏に波の立つことは少ない土盛だが、入り江の左側の方には湾のすき間をぬって時々うねりが入ってくる。岩礁にぶつかって優しく持ち上がった波は、「波に乗る」感覚を楽しむのに最高だ。波に乗ってスーッと運ばれていくスピード感。気持ちいいだろうなぁと思うことだった。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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