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■ 雨のカタチ 11/13

--雨のカタチ。雨に決まったカタチは、ない。絵に描けと言われればサーッと細いラインをいくつも並べるだろう。あるいは水玉坊やみたいなしずくを描く人もいるかもしれない。水の粒だから、それは当然のようにいろんなカタチに変化するわけだが、私はフロントガラスに当たった雨のカタチが一番好きだ。自動車のフロントガラスを右へ左へ駆け抜けるワイパーが、全てを拭き取った次の瞬間にポツリと現れるこのカタチ。不思議なことに、絵に描こうとするとこのカタチは私の想像力の範囲外なのだが、写真に撮ろうとすると真っ先に浮かんでくる。表現手段への慣れ親しみの問題なのかな。奄美は今日、雨の日曜日だった。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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