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■ 夕陽を求める気持ち 12/27

--島にいる時に限らず、どこへ出かけていても夕時の光景には心奪われる。特によく晴れた日は、夕刻が近付くにつれベランダから外を眺める回数が増えてくる。そして「今日の夕焼けは良さそうだな」と思ったら、もう家を飛び出さずにはいられない。見なければ見ないで済むことでもあるのだけれど、チャンスがあれば全ての日没に付き添いたいほど夕陽は大好きだ。島にいる時と違って、「どこへいけばどんな眺めになる」というイメージは簡単に浮かばないし、浮かんだとしてもイメージを表現できる場所へ行き着くのはとても難しい。だけど、なんとかそれなりに素敵な夕陽が見たくて、眺めのいい場所を探して走りまわる。そうして最近やっと、近所の坂を登ったり下りたりして夕陽が見える場所を見つけた。たいして特徴もないごく普通の場所なのだが、徒歩で行ける場所なのでお気に入りだ。今日も冷たい空気の中、かじかむ手を震えさせながらシャッターを切ってきた。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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