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■ 花満開の網野子峠 5/4

--比較的天気に恵まれたゴールデンウィークになっている。休みの日に晴れるとどことなく嬉しいものだ。空が青いと気分もすがすがしく、山の緑も生き生きと輝いて見える。奄美の新緑シーズンはもう終盤にさしかかっているが、山の高い所ではまだ若葉の色がにぎやかだ。山を下から上まで見通せる場所に立つと、山の低い所と高い所の色の違いがよくわかる。低地に近い部分はもう常緑の深い色へと沈みつつあるが、空に近い山頂部分は「今が旬」とばかりに萌え色が鮮やかだ。車を走らせながらそのことを強く感じられるのが、網野子峠(あみのことうげ)。奄美の中でも高い方の網野子峠をググッと上ってゆくと、山頂に近付くにつれて山の緑の色鮮やかさにハッとする。

--奄美の若葉色(照葉樹)はもともと爽やかなグリーンより黄色がかっているのだが、網野子山頂の今の色は黄色が強い黄緑を超えて明らかに「黄色」な部分が目立つ。パッと見やけに黄色い若葉だなと思いがちだが、あれは実は花の色だ。シイの木などのフサフサした黄色い花が若葉の上に咲いているのである。ただの新緑に見えて秘かに花満開の網野子峠なのである。

→ちなみにシイの花とはこんなもの。

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このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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