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■ 午後8時の空 6/26

--家路の途中、「やっぱクーラー見てみるか」と電器屋に寄った。自分が夏を乗り切る分にはクーラーはギリギリ必要じゃないんだが、パソコンに仕事をさせるためにはもう限界の暑さ。昨夏、暑い中で酷使して暴走しちゃったことが脳裏をよぎり、最近は酷使をためらう。すなわち、仕事にならない。やっぱり自分の部屋にもクーラーを入れるべきか・・。電器屋の壁にズラリ並んだクーラーを眺めながら、安い買い物じゃあないよなぁとつぶやく。カメラのレンズにしては安いけど、クーラーじゃ写真は撮れんしなぁと訳のわからんことを考えてみたり。

--とりあえず保留することにして閉店まぎわの店から外に出ると、目の前の空が素敵に彩られていた。ついさっき日が沈んだばかりの時は、色が浅くていまいちだったのに。闇が広がりはじめた空は、深く濃く色を帯びてきていた。急いで車の後部座席からカメラバックを引っぱり出し、通りを横切って海沿いの堤防によじ登った。もう、クーラーのことはすっかり忘れていた。

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このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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