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 地球を感じながら 2007/1/5

--水平線から昇ってくる太陽を想像すると、足が向かうのはやはり海辺。目の前に海があって、その先に水平線しかなければ、自ずと太陽は水平線から昇ってくる。奄美の場合は太平洋側の海岸に出るのがてっとり早いのだが、太平洋に面してなくとも、山の上からなら水平線を見つけられる場所もある。そのひとつがここ、龍郷の長雲峠。自然観察の森だ。

--自然観察の森で最高の展望スポットは、森の上に顔を出すドラゴントリデなのだが、夜明け前の暗い道はちょっぴりおっかないと言うなら、比較的簡単に行けるテラス風の展望台もオススメだ。

--深い入り江の笠利湾にいくつも半島が突き出し、島影を重ねながら最後に浮かぶのは隣の喜界島。地球の丸みを感じるほどに、何にも遮られることなく広がった視界。そこに突如として顔を出す朝日。地球と一緒になって自分も回転しながら、グイグイと昇ってくる太陽に引き込まれてゆく。この場所から見える朝日の存在感はちょっと写真にしにくくて困る。いつかあの印象を形にしたいのだけど、いかんせん朝は弱くて、それもまた困ったものだ。

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このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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