奄美/365
 冬の声 2008/10/7

--朝から冷たい風が吹いていた。クーラーなんかよりずっとヒンヤリした風。急に秋っぽくなったなと長袖なんか着けてみた。

--昼過ぎ。外へ出ると、山からピックイーと鳴く声がする。サシバだ。冬の渡り鳥がやってきた。この冷たい風に乗ってきたのかな、なんて思った。

--夕方になって雨脚を強めた空。最終的には嵐のように雨粒を叩きつけ、そこら中に水をまき散らした。ちょっと本屋に入って出ようとした時、雨の勢いに怖じ気づいた。少し待ってみたが状況はすぐすぐ好転しそうにない。あきらめて走った。でも案の定びしょ濡れだ。実家に行くと、いつも飛び出してくるチビが奥から玄関の様子をうかがっていた。天気が悪いから怖がりになっているのだろう。何度も呼んでリョウだよ!と繰り返しアピールするとやっと動き出した。スイッチが入ったようにいつものチビになっていた。

--冷たい風と冷たい雨の嵐。ずいぶん久しぶりに寒いって思った。

μ1030 SW

365

このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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