奄美/365

 リベンジ・スイム 2012/8/20


--小さな魚たちをどうにか撮れないものかとリベンジスイム。まんまるレンズじゃなく普通の魚眼だったらまだ何とかなりそうだけれど、そこはリベンジだからレンズはまんまるのままで。

--実は僕の持ってるシグマの8mmと5D2は相性が悪いのか、AFでは全然ピントが合わない。初代5Dの頃は普通に使えてたから5D2に変えた最初はボンヤリした写真ばかりで「おかしいな?」と。何がおかしいんだろう?と色々試してみたところ、AFが原因だとわかった。それからはこれはもう仕方ないものなのかもなと諦めてマニュアルフォーカスしてる。幸いにも5D2ではライブビューが使えるようになったので、ライブビューを使って10倍拡大でのマニュアルフォーカス。それで何とかなっているからいいけど、即座に撮りたい時にはピント合わせが間に合わないから、キャノン純正の8-15mmフィッシュアイならピント合わせてくれるのかな〜と思いをはせたり。まあ陸上ではマニュアルフォーカスで大丈夫なことが多いから今のとこはいいんだけど、これが水中となると防水ハウジングに入れる前にピントをセットしないといけないわけだから、ちょっと不便だ。

--まんまるレンズを海中に持ち込む時は、ピントは防水ハウジングにセットする前に固定した状態でしか撮れない。いくらピントの範囲が広い超超超広角レンズとはいえ、遠景と近景では全然違う。

--普段はたいてい遠景重視で、2m先から無限遠までにピントが来るように合わせていた。けれど、今回の小さな魚がモヤモヤとしか写ってなかったのはピントが合ってないせいでもあり、今度は80cmくらいからピントが合うように設定を変えて入ってみた。結果、これはまあ良い感じ。そこそこ近い感じのものがシャープに写り始めた。けれど、8mm魚眼ではとても遠くに見える魚たちもカメラ前50cmくらいの距離に実はいたことがわかった。そう、やっぱりまだピンボケなのだ。しかも対象が小さければ小さいほどピントの有る無しは大きい。そして出来ればカメラ前20cmくらい、防水ハウジングのすぐそばを小魚たちが泳ぐぐらいでやっと写真の中に魚たちの存在感が生まれるだろう。相当近づかないと8mm魚眼ではホント小さすぎる。広く写る=遠く写る。とにかく近づかなくては。そして運良く近付けた時のために次回はピントを今回よりもっと近めにして、カメラ前50cm?40cm?うーん30cm?いやいやここは勝負をかけて20cmか!。うーん悩ましい。

--さて、ここからは今日の写真の話。今日は小魚たちとの距離が近めの写真が少しは撮れたけれど、ピントをもっと近景にしなければいけないとわかった!というわけで、写っていた小魚たちにクッキリ感が足りなかった。そして群れの時には50cmくらいから近くにはなかなか近寄らせてくれない小魚たちだけれど、たまたま群れからはぐれた1匹に出会ったところ、彼女はレンズに添うほど近寄ってきてくれた。防水ハウジングの大きなレンズは海中では鏡のようだから、もしかしたらレンズに映った自分の姿を見て仲間を見つけたと思ったのかもしれない。近づいてくれたのは嬉しいのだけれど、もちろん残念ながら近すぎてピンボケなんだけどね。ちなみに上の写真で距離を説明すると、小魚まではカメラから約15cm、その後のコブヒトデまではカメラから1mくらい、そして海面と海底への距離は50cmといったところ。そんな感じかな。

--下の写真のコブヒトデまではカメラから50cmくらい。コブヒトデの上にヤドカリが乗っていて、もっと近寄った写真も撮ってはみたんだけど、近寄りすぎていたのはピンボケだった。この写真だとギリギリピントの範囲にかかっていたのでシャープネスを上げてまあなんとか。

EOS 5D Mark II + SIGMA 8mm F3.5 Fisheye

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