■ ワンダーランド 2012/10/31
--冷え込んだ朝。なんか冬っぽい風が吹いている。朝ご飯の後、娘に「新聞取りに行こうよ」と誘ったら「おとうさんいこっ」とのってきたのはいいものの、外に出たら「ばあちゃんみてこようよ」と隣まで行くことに。お隣は用事で朝早く出かけていたので、暗い室内を外から見ながら「ばあちゃんもじいちゃんもいないね」と。帰るかなと思いきや「おとうさんアイスやさんいこう」ということで朝の散歩に出かけることになった。
--アイス屋さんまでの通り慣れた道は、僕にとっては思考をゆるめた息抜きの散歩になってしまうのだけれど、彼女にしてみれば世界にめいっぱい飛び出して思いっきり生きている瞬間の連続なんだなと、「おとうさん見て」「おとうさん走ろ」「なんのおと?」「わ!黄色い大きいバスだ」「びっくりしたね」「お父さん行くよ」なんて、ずーっとしゃべりながら歩いて走って踊って笑ってる君を見てると思う。僕らのこの道に対する鮮度のギャップは相当なものだけれど、君が感じる世界の喜びを見ていると僕も一緒にどこか楽しいワンダーランドにやってきているような、そんな気持ちになるよ。
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